いよいよ最後の工程です。クリップを切って並び替えて、テロップを入れてBGMを入れたら作品が完成しますが、このままではまだタイムライン上にバラバラの素材が並んでいる状態です。これを1つのファイルにまとめていく工程が「書き出し」です。「書き出し」をすることで、YouTubeなどにアップロードできる動画ファイルが完成します。「書き出し」とは、たとえるなら「ジグソーパズル」のピースが全てハマっても、そのまま額縁に入れて飾ろうとすると、無惨にも崩れてしまいますが、額縁に入れる前に、ジグソーパズルの表面にノリを塗り、1枚の絵として固めるような工程です。
☆YouTube動画で易しくわかりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。
【プロジェクトの書き出し】
タイムライン上に作品が完成したら、クリップが選択されていないことを確認します。
「プロキシ」で編集していた場合は、「プレビュー画面」右上の「表示」の項目から「最適化/オリジナル」を選択し、元の素材の最高画質に戻しておきます。
※「プロキシ」のまま書き出そうとすると警告表示が出て気づけるので、あまり深刻に考えなくても大丈夫です。(逆に言うと、プロキシからオリジナルに戻すことは超重要なので、ちゃんと警告表示が出てくれます...)
メニューバー
>ファイル
>共有
>Master File
または、
右上の「共有ボタン(正方形に上矢印マーク)」を押して、「Master File」を選択します。
書き出しのウィンドウが開きますので、ウィンドウ上部の「設定」タブを選択し、以下のように設定しましょう。
フォーマット:「ビデオとオーディオ」
ビデオコーデック:「H.264」
「次へ」ボタンを押します。
保存先と、ファイル名を設定し、「保存」ボタンを押すと書き出しが始まります。
※動画の尺とMacのスペックにもよりますが、書き出しには予想以上の時間がかかる場合がありますので気長に待ちましょう。書き出しの進捗状況は、左上の「バックグラウンドタスク(○とチェックマークのアイコン)」をクリックすると、パーセンテージで表示されますので、書き出しの間にちょっと買い物行っちゃっていいかどうかの判断材料になります。。
※フォーマットは動画のファイル形式です。「ビデオとオーディオ」を選択すると、ファイル形式は「mov」になります。「mp4」形式で書き出したい場合には、「フォーマット」で「コンピューター」を選択してください。YouTubeはどちらのファイル形式にも対応していますので、どちらでも構いません。
※ビデオコーデックは動画の圧縮形式です。動画は1秒間に何枚もの静止画が連続して表示されることで作成されています。これら全ての静止画を全て真面目に保存しているとファイル容量が膨大になるため、色情報やフレーム間で動きが近い部分などをまとめて保存する技術が圧縮形式です。その圧縮にはさまざまな方式があるため、「ビデオコーデック」で希望の方式を選ぶことができます。最高画質を求める場合には「Apple ProRes 4444Apple ProRes 4444XQ」を選択することもできますが、ファイルサイズがかなり膨大になるため、YouTubeにアップロードするための動画を書き出す際には、「H.264」を選択してください。どちらを選択しても、画質が目に見えて劣化するほどの違いはありません。ただし、アップロードするための最終的な動画ファイル(完パケ)ではなく、一旦書き出してから再び動画編集ソフトに取り込んで編集してからさらにもう一度書き出すというようなケースでは、書き出すたびに圧縮を繰り返すことになり、画質の劣化が目立つ可能性があるため、そうした素材用に書き出すようなケースでは、より高画質の圧縮形式を選択する場合があります。
これで、ついに完パケの完成です。
音声やテロップ、エフェクトなど、編集中には気づかなかったエラーが発見されることがあるので、書き出し後の動画を必ずチェックしましょう。
☆YouTube動画で易しくわかりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。
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